〇顔面神経麻痺(ベル麻痺)症例1
患者
男性 50代
来院
2017年6月
〇顔面神経麻痺;症状と来院理由
2且14日、朝食時に口からパンがこぼれるのでおかしいと思ったがそのまま出社するも顔の右半分がだんだんと動かなくなる感覚が出てきて脳神経外科を受診する。
レントゲン、MRI検査等を終えるも異常は見られないとの事
ベル麻痺と診断される。
ステロイド点滴とリハビリを1カ月受けるが改善しない状態だったが2カ月くらい経過すると少し、力が入るようになった。
しかし、唇や目は垂れたままで動かない状態。
目を動かそうとすると口が動くなどの反射が見られるようになる。
〇ベル麻痺の治療
治療と経過
麻痺を起こす原因は人それぞれであるが発症から半年が経過しているにもかかわらず著しいむくみが見られた。
近年の顔面神経麻痺の方には多い症状で水分代謝の低下が神経の伝達に大きく関わると思われる。
体全体の代謝の向上が見られるまで顔面への施術はしない方が病的反射を抑制することにつながるので体全体の水分代謝の向上を目的に全身施術を行う。
5回目(6月20日)の施術時に代謝の変化を確認したのを機に顔面への施術を開始。
15回目(8月3日)病的反射がややみられる程度までに回復した。
20回目(9月10日)完治と判断する。
同時に治療した症状
むくみ、腰痛、胃腸炎
施術した主なツボと関節等
風池、翳風、TH3、L9-10、L5、股関節、膝関節
〇顔面神経麻痺;施術者より
顔面神経麻痺が起こる原因は様々で、個別に推測する必要があるがもっと大きな問題として、体に表れる症状は体が出す『信号』であるということだ。顔面がゆがむという本人が相当なショックを受ける症状が表れることに何らかの問題があると考える必要がる。患者様の多くはストレスなどの理由を打ち出してくるがそれどころではない問題が潜んでいる。そこを見破る必要があることを強調しておきたい。