患者
女性 20代
大阪府松原市
来院
2018年7月7日
〇顔面神経麻痺;症状と来院理由
4且初旬に口から食べ物が出てくるのを見て、母と慌てて病院に行った。
はじめは母のかかりつけの内科に行き、紹介されて脳神経外科でレントゲン、MRI検査等を受ける。
血液検査ではコレステロールと中性脂肪が高いと言われる。
結局、これといった原因がないままベル麻痺と言われ、点滴とリハビリを開始。
しかし、はじめはだんだんと目が垂れ下がり、口からものがこぼれるままどうしようもないのかと思っていた。
仕事が接客業だったが事務の回してもらいながら現在に至る。
ストレスや精神的なものなのか顔面神経麻痺になる半年くらい前から眠れない状態が続いていた。
〇ベル麻痺の治療
治療と経過
ベル麻痺の方によくみられるむくみはあまり、強くはない。しかし、脇下や胸部のリンパ胸腺部に圧痛が見られ、耳下腺から顎部にもゴリゴリした硬結を認めた。病的反射は見られないが自分でもかなり強いマッサージや運動療法を病院で支持されて、行っておられたので一旦、中止していただきリンパ液の流れを整えることに重点をおいた施術を提案し、実施した。
4回目(7月20日)右目の下に力が入るようになって、目を閉じれるという状態になるので運動療法を開始する。
10回目(8月10日)口から物がこぼれることはなくなる。
15回目(8月22日)口に違和感(ややしびれ)がある程度。
20回目(9月20日)完治とする。
同時に治療した症状
左膝痛(内側靭帯損傷による古傷)腰痛、不眠
施術した主なツボと関節等
曲池、陰谷、尺沢、陽陵泉、三里、風池、風門、翳風
〇顔面神経麻痺;施術者より
近年の様々な原因の顔面神経麻痺がありますが典型的な生活習慣との関りが深いことが見てとれました。素直に受け入れていただけたことも順調な回復を促した要因と思われます。不眠の早期に改善できたことも良かったですね。膝と腰に関しては今しばらくの施術が必要ですが顔面神経麻痺の再発予防にもつながりますのでしっかり取り組んでいきましょう。