患者
男性 40代
大阪府茨木市
来院
2018年12月10日
〇顔面神経麻痺;症状と来院理由
夏の暑さ真っただ中に風邪かなと思うような症状があったが熱っぽいのは暑いからと思っていた。体がだるくて、毎日、夜も寝付けない状態、寝てもすぐ目が覚めるが今も続いている。
8月のはじめ頃に顔が動かないことに気付いたが何が起こったのかもわからずに会社で上司に病院にすぐに行くように言われて、内科と脳神経外科に行ってベル麻痺と診断される。。
仕事や家庭のストレスがあったのでそのせいだと思っていた。。
薬も安定剤、入眠剤、ステロイド、アレルギーをはじめ、耳鼻科や内科の薬を10種類飲んでいた。
血圧、血糖値とhb-a1chが高値。
どうしようもないと思っていた。
友人の紹介で来院された。
〇ベル麻痺の治療
治療と経過
顔面神経麻痺の患者さんでよくあるタイプである。原因がストレスのみと自分で思い込み、薬以外の選択肢を排除してしまうので対応が遅れてしまうのだ。確かにストレスは一因にはなるがストレスがあるから顔面神経麻痺には通常ならない。
このタイプの方は胃腸を休ませる必要がある。飲食や施術を含めて胃腸へのアプローチが大切と考える。顔面神経麻痺と胃腸の関係は深く、麻痺を起こしている筋肉はほとんど、胃腸のツボにあたるのでそれを理解すれば早期の改善も見込めると考える。
5回目(1月05日)目は閉じれるようになった。睡眠も取れるようになってきた。
10回目(2月10日)口から物がこぼれなくなった前回の施術後、熱が出て、体中に湿疹が出てきた。
※皮膚からの排毒が起こっていることを説明
14回目(3月8日)花粉症の薬を飲まないようにすると恐ろしい位に鼻水が出たがそれから顔の状態はかなり改善したと思う。体のだるさも楽になり、何よりも便秘が解消されている。
17回目(3月28日)顔面神経麻痺の症状は何もないとのことで完治とする。
同時に治療した症状
不眠、左股関節痛
施術した主なツボと関節等
陰谷、尺沢、飛陽、三里、風戸、風門、翳風
〇顔面神経麻痺;施術者より
アレルギーと顔面神経麻痺は切っても切れない関係にある。特に呼吸器系のアレルギーは体の酸欠状態を招くのか、筋肉への影響を及ぼすことが多く見られる。O.Kさんの場合は典型的なアレルギーが誘発する神経過敏と考える。花粉症の薬も自発的に止めて見られたのでそこからの改善スピードが上がったと考えられる。ストレスという原因はあるにはあるがその他の原因を先に見つめ直すことが大切な症例です。